「美しい海に囲まれた四国の西端に位置する宇和島いうところに、松本真珠はあります。
きれいな海水、穏やかな潮の流れ、高すぎず低すぎず丁度良い水温。
せまい湾が複雑に入り込んだ宇和海のリアス式海岸こそが、デリケートな真珠を
はぐくむのに最適な環境ということで、松本真珠はこの地で半世紀以上、真珠をやっとります。」
「こんなところから失礼しますね、どうも、会長兼真珠職人の松本慎二いいます。こんなところまで読んでいただきまして、あなたも相当な真珠ツウとお見受けした。では、少しお時間いただきまして、うちの真珠、いや、愛娘たちのお話を。
松本真珠の信念は、「最高に良いものだけを、こだわって」お客様にお届けすることです。と、まあ言うは易し。生半可なことではないんです。生き物相手の仕事ですんでね、毎日が真剣勝負です。
貝の世話から始めるもんだから、まあ手間がかかる。でも、うちの真珠みるとね、みなさん幸せそうにほほ笑むんですよ。それを見るのが、いやあ、すごく嬉しいんですね。丹精こめて育てたかわいいわが子が人様に褒められた時の、あの感じね。だから苦労して育てる真珠一つ一つがもう愛おしくて。」
「ツウのあなたならご存知かもしれんが、巻きの厚い真珠を ”あつまき” っていうんよ。
松本真珠はこの ”あつまき” にこだわっとる。ただね、単に巻きが厚いのは当然、
表面にも中にもキズがないものっていうのは本当にごくわずかしか取れん。
それでも松本真珠は良質な真珠にこだわってこだわって選りすぐりのものしか出さん。これは我々の信念やね。
真珠は嘘をつかん。うちの真珠に嘘はない。右の写真は真珠LED透視ライトゆうて、真珠の質を光の具合で見る装置なんやけれど、これでうちの真珠を透視してみると、その質の良さにみなさんびっくりするんですよ。